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TOTO( トト )はアメリカのロックバンド

1977年にロサンゼルスでスタジオミュージシャンをしていた
デヴィッド・ペイチとジェフ・ポーカロを中心に結成された

2008年3月のボブ・スキャッグスとの来日公演を最後に活動を無期限に
休止すると宣言し、公式ウェブサイトで7月23日に正式に解散が発表された
その後、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患ったマイク・ポーカロの救済
目的で、2010年7月にヨーロッパ各地で期間限定としてツアーが行われた
以降、2011年9月には日本でもツアーが行われ、2015年にはアルバムが
発表されるなど、恒久的な活動を再開している
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現メンバー

デヴィッド・ペイチ David Paich 【 Key-Vo 】
オリジナルメンバー 初期には楽曲のほとんどの作曲を担当し、ジェフと共に
TOTOの音楽的方向性をリードしていた事実上の中心人物
再結成を呼び掛けた本人でもあり、ツアーにも完全復帰している

スティーヴ・ルカサー Steve Lukather 【 G-Vo 】
オリジナルメンバー 「 キング・オブ・デザイア~欲望の王国~」以降の
作品からは実質的なバンドリーダーで活動 ヴォーカリストとしては
初期は柔らかく優しい、クリアなタイプの声質で、特にバラードをメインに
歌っていたが、上記アルバムの頃から野太いハスキーヴォイスに変化
TOTO以外でもセッションミュージシャンとして広く活動

スティーヴ・ポーカロ Steve Porcaro 【 Key-Vo 】
オリジナルメンバー ポーカロ3兄弟の末っ子
80年代、TOTOの派手で煌びやかなシンセサイザーサウンドは彼に
よるもので、TOTOのリズム、楽曲の方向性の中核がジェフとペイチなら
サウンド面の中核は彼の存在によるものと言える
「 Fahrenheit 」で脱退するが「 The Seventh One 」で正式メンバー並みに
参加し、その派手なサウンドを聴かせてくれる 以降、毎回ゲスト参加

ジョセフ・ウィリアムズ Joseph Willams 【 Vo 】
映画音楽作曲家のジョン・ウィリアムズの息子
ボビー・キンボールと並ぶバンドの代表的なヴォーカリスト
正式メンバーとしては2作の参加にも関わらず、彼をTOTO史上最高の
ヴォーカリストという声も大きく、復帰を望む声もあった
ヴォーカリストのみならず作曲家として活躍していたキャリアから
TOTO在籍時には楽曲の方向性の面でも非常に貢献した
再結成ではボビー・キンボールに代わり正式参加
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過去オリジナルメンバー

ジェフ・ポーカロ Jeff Porcaro 【 Ds 】
オリジナルメンバー ポーカロ3兄弟に長男
結成から死去までTOTOの中心人物、リーダーとして活動 1992年、自宅の
庭で殺虫剤を散布中にアレルギーによる心不全で死去 " ジェフこそがTOTO
である " " TOTOはジェフとペイチのバンドだ "との声が多い

ボビー・キンボール Bobby Kimball 【 Vo 】
オリジナルメンバー 1984年「 Isolation 」制作中に脱退
1999年の「 Mind Fields 」より復帰し、解散まで籍を置いた メンバー
チェンジの多いTOTOにおいて、最盛期を担った代表的なヴォーカリスト
2010年の再結成には不参加

デヴィッド・ハンゲイト David Hungate 【 B 】
オリジナルメンバー 「 TOTO Ⅳ 」を最後に脱退
ボブ・スキャッグス、スリー・ディグリーズ、アリス・クーパーなどの
アルバムにもセッションベーシストとして参加 2014年に約32年ぶりに
TOTOに復帰 2015年のアルバム「 TOTO XIV~聖剣の絆~ 」でも
数曲レコーディングに参加している

マイク・ポーカロ Mike Porcaro 【 B 】
ポーカロ3兄弟の次男 セッションとしては「 TOTO Ⅳ 」からすでに
参加しているが、正式加入はリリース直後のデヴィッド・ハンゲイト
脱退から ポーカロ3兄弟のうちバンドに最後まで参加していた
2007年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症したため療養に専念
復帰は叶わず、伏せられていた病名も発表された
TOTOの解散は彼の病状が大きな原因ともいわれている
8年に及ぶALSとの闘病の末、2015年3月15日他界
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❄ 音楽的特徴 ❄
一般的には、典型的なAORサウンドと評される また、商業的な成功と
聴きやすいサウンドを有していることから、産業ロックなどと表現される
ことがある 実際にそういった趣が色濃い曲も多く、それゆえヒット曲が
多いのも事実である

ただし、作品全般を通して聴くと、ハードロックからブログレッシブ・ロック
ジャズ・フュージョンといった、さまざまなスタイルを内包しており
商業性を優先しているとは言いがたい幅広い音楽性を持っていると
いう意見もある

専任ヴォーカリストがいるにも関わらず、ギタリストのスティーヴ・ルカサーや
キーボーディストのデヴィッド・ペイチがリード・ヴォーカルをとることが多い
( 実際、TOTOの最大のヒット曲" Africa "はペイチのボーカル )
また、スティーヴ・ポーカロも、リード・ヴォーカルをとる曲が存在し、2005年
加入のグレッグ・フィンリゲインズもキーボード兼リード・ヴォーカルと
しての加入で「 Falling in Between 」では彼のリード・ヴォーカルも多く
フィーチャーされ、ステージでは休止中のペイチのヴォーカル曲を代行して
いるなど、ビートルズやキッスさながらに、演奏陣が歌うバンドとしても
知られている
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デビュー当時がちょうど、汎用IC、LSIの低コスト化が本格的に加速し始めた
時期であった故、サウンド・エフェクター、シンセサイザーという音楽関連
テクノロジーも飛躍的に発達、普及した時期となり、これとピッタリ重なって
いたこと および こういった先進技術の恩恵を潤沢に受け入れるロサンゼルスの
スタジオミュージシャンからキャリアをスタートさせたことから、当時
「 スペイシー( Spacy ) 」と音楽雑誌が称していた

空間が広がり散乱するような華やかなサウンドで、ほぼ同時期にデビュー
した" BOSTON "と並んで、この後1980年代のアメリカン・ロック・サウンドの
雛型となったサウンドを提起した

より具体的には、全体のエフェクトにリバーブやゲート・リバーブ、ギターには
コーラスなどを多用し、アンプに通さず、直接ミキサーにインプット入力した
クリスタル・クリーンなどと形容されるギターサウンド、ペイチのジャージーな
ピアノやオルガン、エレクトリックピアノ、そしてスティーヴ・ポーカロの
ブラス系を含む煌びやかなシンセサイザー・サウンドは、正に1980年代
サウンドのお手本と言える
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しかしながら、初期TOTOにおいて一番の特徴といえるのが、バンドの中心人物で
ドラマーのジェフ・ポーカロのリズムである 基本的に16ビート調の曲が多いが
通常の8ビートや16ビートでも独特のハネとウネリがあり、それが初期のTOTOと
TOTOたらしめてるといっても過言ではない 特に顕著なのが" Rosanna "に
代表されるような3連ゴースト・ノートを多用する16ビートハーフ・タイム・シャッフル

レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナムやスティーリー・ダンでプレイした
バーナード・パーディから影響を受け、ボ・ディドリーのパターンも加え
独自にアレンジしたというこれらのリズムは、未だ多くのドラマーの
課題となっている

全員が、マイケル・ジャクソンなどの大物アーティストから以来の多い
スタジオミュージシャンであり、TOTOの成功にも関わらず、スタジオ
ワークを縮小せず、精力的だったこともあり1980年代には、ジャンルを
問わず、彼らの関わった作品では良くも悪くも

" TOTOのようなサウンド "

が多産されていた

❄ バンド名の由来 ❄
メンバーによって、またその時によって説明が異なっているため、正確には不明であるが
元メンバーのボビー・キンボールの本名" ロバート・トトース( Robert Toteaux )をもじったもの
" すべてを含む "を意味するラテン語を英語風に変えたもの、日本のトイレメーカーTOTOから
とった( 来日の際、TOTOの便器を欲しがったと言われている )など複数の説、及びメンバーの
説明がある ただしトイレメーカーのTOTOからとったという説明については、デビュー当時は
日本での人気が先行していたため、日本のファンへのリップサービスがてらジョークとして
音楽雑誌「 ミュージック・ライフ 」のインタビューで語ったものである
また、キンボールの本名説に関しても、実際の本名は" トトース "ではない
これもメンバーによるジョークであると考えられる

なお、2012年まで公式ウェブサイト内のバンドヒストリーには下記のような説明がなされていた

バンドがデモテープを作っていた際に、映画「 オズの魔法使い 」を見たばかりのジェフが
映画に登場する" 犬 "の名前" トト "をテープに書いてすぐ判別できるようにした その後
デヴィッド・ハンゲイトが詳しく調べたところ" トト( toto ) "はラテン語で" total "、あるいは
" all-encompassing( 網羅的な ) "を意味することが分かった これは数々のセッションに
参加してきたメンバーの経歴や、どんなジャンルの音楽にも対応できるバンドの演奏能
力にピッタリであるということからデビュー・アルバムのタイトル および バンド名として採用された

オズの魔法使いの部分を除き、同様の回答をしているインタビュー映像がDVD作品
「 グレイテスト・ヒッツ・ライヴ・アンド・モア 」に収録されている
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解散直前のインタビューで、スティーヴ・ルカサーが語るところによると
「 バンド名がブランドになっているからもう変えられないけど、俺はこのバンド名が好きじゃないんだ
俺が命名に関わっている訳じゃないし、気が付いたらそういう名前になっていたんだけど イヤに
なっちゃうよ、世界的に有名なトイレメーカーと同じなんだぜ 皮肉ぽっくてギャグには面白いと
思うけどね 」と語っている 同時にルカサー自身は「 " バット・ホール・サーファー Butt hole surfer "
の方がよかったが、もっとマジメにやれと拒否された 」とも語っている
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